中古マンション購入の盲点 1

 マンションにおける価値とは

 

 最近は中古戸建てや中古マンションを購入してリフォームやリノベーションして住むという選択肢も一般的な選択肢になってきました。一番のメリットは新築より安く、自分に合った間取りの住まいを手に入れることが出来る事でしょう。新築でも数年すめば中古になって値段が落ちるなら、最初から値段が下がってるものを買った方が、買ってから資産価値がそんなに下がらないから安心。また近年は色んな方面から「リノベーション」という一種のカルチャー的な動きも出てきて、マイホーム購入者には様々な事例や選択の幅が広がりました。業界として非常に喜ばしいことです。

 

 しかし、こういう動きのなかでも気を付けなくてはいけない注意点もあり、そこの確認をせずに購入してしまうと、あとで大変な状況になる盲点がございます。今回とあるお客様のマイホーム探しをお手伝いさせて頂いたときに出会ったとある物件をもとに、中古マンション購入の盲点についてお話しします。少し説明が長くなりますので、複数の更新に分けてご説明します。

 

 まず、下の物件資料をご覧ください。

(物件の特定を避けるために一部の情報を非公開にしております。)

価格:2,080万円

専有面積:76.07㎡

バルコニー:33.61㎡

間取り:3LDK

所在地:関西近郊

交通:某私鉄&地下鉄より徒歩10分

構造:RC造(地上6階建 地下1階付 3階部分)

総戸数:367戸

建築:平成9年2月

改装:平成28年6月

管理形態:全部委託

管理方式:日勤

管理費:月額約7300円

積立金:月額約9,400円

その他:専用使用料 月額約2,300円/汚水処理施設利用料 月額約3,600円

 

【リフォーム内容】

・システムキッチン新調

・浴室ユニットバス 新調

・洗面化粧台 新調

・便器 温水洗浄便座

・浴室乾燥機 新調

・食洗器 新調

・床/壁紙 全面張替済

 

【特典】

家具・インテリア小物付き


 こちら関西の郊外にある人気のベッドタウンの築19年のマンションです。物件情報から、今年の6月に全面リフォームされたようで躯体以外はすべて新品のようです。しかも展示されている家具やインテリアなども付けてくれるそうです。間取りも使い易く、角部屋ではありませんが2方向に開口部があって風通りが良さそうです。おまけに南西側のベランダが広い!建物自体も6階建てでオートロック付きで安心です。お値段も76㎡の3LDKで2,080万円は、新築の相場に比べると非常に安いです。

 

 室内の写真もあります。

 新しいって良いですよね。清潔で、もう今日から住める状態です。弊社のお客様も私も内覧して物件自体には非常に良い印象を受けました。

 

 また各ベランダからの眺望が素敵!!

 どうですかこれ?

 

 週末の昼はベランダで読書して、夜はこの景色見ながら酒を飲む。最高なライフスタイルがこの物件にはあります。わざわざ週末出かけなくても、ここにいれば心も体もリラックスできます。

 

 新築時の間取りを変えず、既存の設備の身を新品交換するリフォーム工事だけでも、立地条件などが良ければ物件の価値は上がります。これは不動産を購入する際に重要な要素です。また建物の状態と同じく、立地条件(眺望、共有部の状況、周辺環境)が良ければ将来的にも価値は下がりにくいです。なので同じマンション内でも区画からの眺望やエレベーターの停止階や日当たりは各区画で微妙に異なるはずです。一斉に売り出された場合どの部屋が魅力あるのか?など色々考えてみるのは重要です。今回の部屋は、眺望良し(目の前に緑が広がります)、エレベーター停止階、日当たりも良いという条件を満たしておりました。内覧されましたお客様も元々希望されてたエリアだったこともあり、好印象で購入を前向きに検討されました。

 

 とういことで、今日の話で不動産価値とは

  ①リフォームやリノベーションに回復する価値

  ②立地条件など普遍的な価値

 についてお話ししました。

 

 明日はこのマンションの購入する際のシミュレーションについてお話しします。

 

 続く。